西郷隆盛銅像 (さいごうたかもりどうぞう)

 

歴史と風格が交差する場所 ― 鹿児島・城山の「西郷隆盛銅像」

鹿児島市のランドマークともいえる**西郷隆盛銅像(さいごう たかもり どうぞう)**は、明治維新の英雄・西郷隆盛をたたえるモニュメントで、城山を背景に威風堂々と立つ姿が観光客の目を引きつけます。城山(しろやま)の自然と調和し、歴史の象徴として市民や来訪者に親しまれてきました。観光ルートの定番として、その堂々たる姿と関連する歴史をじっくり味わえるスポットです

魅力と見どころ ― 銅像が語るもの

1. 明治維新の象徴としての姿

この銅像は没後50年を記念して建てられたもので、鹿児島市出身の彫刻家・安藤照(「忠犬ハチ公」の作者としても知られる)によって8年の歳月をかけ制作され、昭和12年5月23日に完成しました。
西郷隆盛が軍服姿で仁王立ちする高さ8 m(本体5.76 m、台座1.21 m、築山含むと約7.27 mの築山上)という堂々たるスケールは、彼の偉業と鹿児島の誇りを象徴しています。

2. 城山との調和とロケーション

銅像は城山の中腹に据えられており、背景に豊かな緑と山肌が広がります。城山公園の遊歩道から銅像を眺めたり、展望台から鹿児島市街を眺めたりすることで、銅像を取り巻く風景との一体感も感じられます。
銅像の前には撮影スポットが整備されていて、愛犬の像とともに記念撮影できるスペースもあります。

3. 歴史を感じる文脈

この場所は、西南戦争での最期、鹿児島へ帰還した西郷隆盛の人生と縁が深い城山を舞台としています。銅像だけでなく、城山一帯を歩けば、鹿児島の地に息づく明治維新の歴史が感じられ、様々な記念碑や案内板が設置されています。
また、銅像の向かい側には道路を挟んで撮影スポットが設けられており、通り・街並みを背景に撮影することも可能です。


訪問ガイド ―

利用・見学のポイント

  • 撮影スポット:銅像を正面から、あるいは角度を変えて城山・市街地を背景とした風景を切り取ると、迫力ある写真が得られます。

  • 遊歩道散策:城山の遊歩道を歩きながら、銅像を遠望したり近づいたり、さまざまな角度で景観を楽しめます。

  • 時間帯選び:朝や夕方の柔らかい光を使うと、銅像と木々の対比がドラマチックに映ります。日中の強い光も陰影を際立たせます。

注意点・準備アドバイス

  • 足元:遊歩道は石段や坂道があるため、歩きやすい靴を推奨

  • 混雑:観光シーズンや休日は来訪者が多くなることもあるため、早めの時間帯を検討

  • 撮影マナー:通行の妨げにならないよう、通路や他の見学者に配慮して撮影を

  • 展望注意:城山展望台など併設施設を利用する際は階段や坂を登る必要があり、体力配分を考慮


モデル観光プランと連携スポット案

午前:城山・銅像散策コース

鹿児島中央駅から出発 → カゴシマシティビューで城山方面へ → 銅像前下車 → 西郷隆盛銅像見学・撮影 → 城山遊歩道をゆっくり散策 → 展望台から市街地・桜島の眺望を楽しむ → 近隣の歴史記念スポットへ移動

昼食と午後:鹿児島市街観光と歴史巡り

  • 天文館・照国神社・鹿児島県歴史・美術センター黎明館などを巡る

  • 昼食は市街地で黒豚料理・さつま揚げ・地元グルメを堪能

  • 余裕があれば、桜島フェリーで桜島を訪ねたり、磯・仙巌園方面へ足を伸ばす

夕方:光景の変化を味わう

銅像方向から夜景・夕景の撮影を行い、城山の夜景スポットを活用して余韻を楽しむコースもおすすめです。


西郷隆盛銅像は、鹿児島の風景と歴史を象徴する場所です。堂々とした銅像は、見る者に力強さと郷土の誇りを伝え、城山や鹿児島市街との風景との相互作用が多層的な魅力を生み出します。歴史を感じながら、風景と人の交差点としてのこの場所を訪れてみてください。

基本情報

住所
〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町4-36
電話番号
営業時間
通年
休日
無休
料金
交通アクセス
・ カゴシマシティビュー「西郷銅像前」下車 ・市電「朝日通」から徒歩約8分
駐車場


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