特産品GUIDE TO KAGOSHIMA

屋久杉工芸

やくすぎこうげい

千年の木目を、手のひらに

屋久杉とは、世界自然遺産の島・屋久島に自生する杉のうち、樹齢がおおむね1000年を超えるものをいいます。1000年に満たない若い杉は「小杉(こすぎ)」と呼ばれ、区別されています。

雨の多い屋久島の厳しい環境でゆっくりと育つため、屋久杉は木目が細かく詰まり、樹脂を多く含みます。この樹脂が独特の香りとつやを生み、腐りにくく虫にも強い性質をもたらしています。

今は伐ることのできない木

屋久島では江戸時代から屋久杉が伐り出され、年貢として屋根板にも使われてきました。伐採は1960年代に最盛期を迎えたのち減っていき、2001年に禁止されました。

現在の屋久杉工芸に使われているのは、かつて伐採されたときに残った切り株や倒木、山に残された木材など、「土埋木(どまいぼく)」と呼ばれる材です。量には限りがあり、少しずつ取り引きされている貴重な材料です。

職人の手でかたちに

屋久杉の扇子型置物

山から運び出された材は、大きさによって数か月から数年をかけて乾燥させ、職人がろくろや彫刻で削り出していきます。家具や置物から、箸やコースターなどの小物まで、さまざまな品が作られ、鹿児島県の伝統的工芸品にも指定されています。

使うほどに増すつや

屋久杉の手桶型花器

屋久杉は、使い込むほどに樹脂のつやが増していきます。一つとして同じものがない木目は、千年を超える時間が刻んだ模様です。

伝統工芸の品を見る

MORE

特産品の記事をもっと見る

一覧へ(12件) →